“If tomorrow, women woke up and decided they really liked their bodies, just think how many industries would go out of business.”
— Dr. Gail Dines
もし明日、すべての女性が「今の自分の体が好き」と思えたとしたら、どれだけのビジネスが成り立たなくなるでしょうか。
私たちは気づかないうちに、
「こういう体型が美しい」「こういう顔が理想」といった考えの中で育ってきました。
その影響で、ふとしたときに「このままの自分では足りない」と感じてしまうことがあります。
例えば、
「もう少し痩せたほうがいいかも」
「このお腹、ちょっと気になるな」
「肌の調子が悪いと、人に会うのが少し嫌になる」
「すっぴんで外に出るのはちょっと不安」
「体毛が見えないように気をつけてしまう」
こうした小さな思いは、日常の中で何度も繰り返されながら積み重なっていきます。
そして気づかないうちに、「今の自分では十分じゃない」という感覚につながっていくのかもしれません。
体を変えるためにジムに通ったり、ダイエットをしたり、メイクやスキンケアに時間やお金をかけたり。
そうしたことに取り組む中で、理想に近づくことを楽しいと感じたり、自信が持てるようになった経験がある人も多いと思います。
でも一度、立ち止まって考えてみてほしいんです。
その「理想」は、どこから来たのでしょうか?
私たちは小さい頃から、広告やSNS、テレビなどを通して、ある決まった「美しさ」を何度も見てきました。
・フィルターで整えられた顔
・真っ白でなめらかな肌
・引き締まった体
こうしたイメージに繰り返し触れるうちに、「これが普通」「これが理想」と自然に思うようになります。そして気づかないうちに、自分と比べてしまうのです。
では、この流れで得をしているのは誰でしょうか?
フィットネス、ダイエット、美容の業界です。
これらはときに、私たちの不安やコンプレックスに働きかけながら成長してきました。
「もう少し痩せたほうがいい」
「肌はもっときれいであるべき」
「体毛はないほうがいい」
そんなメッセージが日常の中に入り込み、「理想に近づけば自信や幸せが手に入る」と思わせます。
でも、本当にそうでしょうか?
これは、美容やセルフケアをやめようという話ではありません。
大切なのは、「美の基準はつくられたものでもある」と気づくことです。
その上で、自分にとって心地よい距離感で向き合っていくこと。
あなたにとって「美しさ」とは何でしょうか?
流行やSNSではなく、自分の言葉で考えたとき、どんなものが思い浮かびますか?
自分を変えた先にあるものだけが美しさでしょうか。
それとも、今の自分の中にもすでにあるものなのでしょうか。
あなたの笑顔や体、肌、性格。
もしかしたら、気づいていないだけで、すでに十分に美しいのかもしれません。
自分を大きく変えることだけが美しさではなく、今の自分のままで少し心地よくいられること、それもひとつの美しさなのかもしれません。

