こんなことを考えたことはありませんか?
「もう少し痩せたら、この服を着よう。」
「もう少し自分の体に自信が持てたら、海に行こう。」
「痩せたら、きっと今より幸せになれる。」
もし、こんなふうに思ったことがあるなら、あなただけではありません。
私たちは気づかないうちに、「痩せれば、人生はもっと良くなる」と教えられてきました。
これが、私たちの身近にある「ダイエット文化(Diet Culture)」のメッセージの一つです。
ダイエット文化って何?
ダイエット文化とは、体型が美しさ、自分の価値、そして人生の成功まで決めると考える価値観です。
私たちは日常の中で、こうしたメッセージをたくさん目にします。
誰かが痩せると褒められる。
ダイエット後の痩せた写真が「成功」として紹介される。
広告では、痩せた人が急に自信を持ち、笑顔になって、水着や体のラインが出る服を楽しんでいる。
さらには、痩せたことで恋人ができたり、人生がうまくいったりするように描かれることもあります。
そして、いつの間にか私たち自身も、
「痩せたら、この服を着よう。」
「痩せたら、恋愛を始めよう。」
と考えるようになります。
気づかないうちに、「痩せてから人生を楽しもう」と、自分の人生を先延ばしにしてしまうのです。
痩せたい願望の根底にあるものは?
痩せたら、何が変わると思っていますか?
自信? 愛? 受け入れてもらうこと? 自由?
よく考えてみると、根底にあるのは、必ずしも「痩せること」ではありません。
好きな服を着ることも、海に行くことも、恋をすることも、写真を撮ることも、今のありのままの体型でできます。
人生を楽しむために、痩せるまで待つ必要はありません。
体は変わっていく。それが人間です。
私たちの体は、ストレス、病気、薬、妊娠、更年期、加齢など、さまざまな理由で変化していきます。
それは失敗でも、自制心がないからでも、ありません。生きていれば、体が変わるのは自然なことです。
だから、考えてみてください。
「自分の体が変わったときに、態度を変える人たちと、本当に一緒にいたいですか?」
体型が変わったら愛してくれなくなるパートナーでいいですか?
本当にあなたを大切にしてくれる人は、あなたの体型だけであなたの価値を決めたりはしません。
本当に大切なものは何だろう?
いつか人生を振り返ったとき、あなたにとって大切な人たちはあなたの体重や服のサイズを覚えてはいないでしょう。
覚えているのは、あなたの優しさ、笑顔、一緒に作った思い出、そしてあなたが注いだ愛。
本当に人生に残るのは、そういうものなのではないでしょうか。
だから、少し違う質問をしてみませんか?
「どうしたら痩せられるんだろう?」
ではなく、
「どうして私は、体が変わらないと人生を楽しんではいけないと思っているんだろう?」
自分の体を責めるのではなく、「私はこれまで、体重・体型についてどんなことを教えられてきたんだろう?」と考えてみる。
もしかしたら、問題なのはあなたの体ではないのかもしれません。
ダイエット文化が私たちに信じ込ませている一番大きな嘘は、
「今の自分では十分ではない。もっと違う自分になってからでないと、人生を楽しめない」ということ。
でも、そんなことはありません。
痩せるまで、人生を楽しむのを待たなくていい。
あなたが望む人生は、今日から始めていい。

